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特別天然記念物「田島ケ原サクラソウ自生地」を再生させたい!(第2弾)

カテゴリー:まちづくり 

main_img 達成

寄付金額 4,444,000

222.2%

目標金額:2,000,000

達成率
222.2%
支援人数
96
終了まで
受付終了

埼玉県さいたま市(さいたまけん さいたまし)

寄付募集期間:2023年9月20日~2023年12月18日(90日間)

埼玉県さいたま市

プロジェクトオーナー

さいたま市桜区にある「田島ケ原サクラソウ自生地」は、荒川にかかる秋ヶ瀬橋の南側、河川敷に広がる草原で、サクラソウやノウルシなどの湿生植物を含む約250 種の野草が自生しており、中には絶滅危惧植物も含まれています。このように首都圏の大都市近郊にありながら、湿生植物群落が残っているのは極めて貴重です。
また、サクラソウ自生地は、大正9年(1920)に、日本で最初に指定された天然記念物で、令和2 年(2020)に指定100 周年を迎えました。昭和27 年(1952)には、天然記念物の中でも特に重要なものとして「特別天然記念物」に指定されました。
そのような中、サクラソウ自生地のサクラソウ個体数が減少しています。さいたま市では個体数を増やすため、繁殖状態調査や自生地の水分や栄養状態を調べるための環境調査などを行い、天然記念物指定200 周年を目指して、サクラソウの保存活用に努めています。
「田島ケ原サクラソウ自生地」の貴重な植物を保存し価値を後世に伝えるため、みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

令和4年度に引き続き、特別天然記念物「田島ケ原サクラソウ自生地」を再生させるための支援をお願いいたします!

サクラソウ開花期の「田島ケ原サクラソウ自生地」の様子

「田島ケ原サクラソウ自生地」とは?

さいたま市西部を流れる荒川、その左岸の河川敷に広がる「田島ケ原サクラソウ自生地」は約4.1haにのぼり、サクラソウをはじめノウルシやチョウジソウなどの希少な植物が多く生育し、約250種もの植物が自生し野草の宝庫として四季を通して楽しめます。埼玉県の花やさいたま市の花がサクラソウであるのは、この田島ケ原に由来するものです。また、令和5年5月には、「未来に残したい草原の里100選」に選定されました。大都市近郊で古くからの環境が残された草原としての価値も大きくなっているため、「草原」としての田島ケ原サクラソウ自生地と人々のつながりは一層重要なものになっています。

「田島ケ原サクラソウ自生地を守る会」の現地ガイドの様子

減少するサクラソウ

田島ケ原のサクラソウは、例年3月下旬から咲き始め、4月上旬から中旬にかけて見ごろを迎えます。現地では、「田島ケ原サクラソウ自生地を守る会」のボランティア団体の皆様に、サクラソウ普及・保護活動のために長くご助力いただいているところです。
しかしながら、近年、周辺地域の都市化や異常気象など自生地を取り巻く環境が大きく変化しています。田島ケ原のサクラソウは、観測以来、最盛期であった2000年代から株数が年々減少しており、平成15年(2003)に記録した235万株をピークに、20年間で最盛期の約4分の1、約60万株にまで激減しています。あと、30年経つと「田島ケ原サクラソウ自生地」は、特別天然記念物指定100周年(2053)を迎えることとなります。しかし、現在の傾向が続くと、30年経たずして、田島ケ原のサクラソウが絶滅、という危機的状況に直面してしまいます。

・サクラソウとは?

写真

サクラソウはサクラソウ科の多年草で、国内では、北海道南部、本州、九州の高原などに自生しています。「埼玉県レッドデータブック2011植物編」では絶滅危惧種1A類に分類されています(令和5年9月現在)。
サクラソウの花は変異しやすく、花や株によって大きさや色、花弁の数などにも違いが生じるため、江戸時代から多くの園芸品種が作られ、栽培されてきました。現在でも、サクラソウは埼玉県の花、さいたま市の花として多くの方々に親しまれています。
また、田島ケ原のサクラソウは自生しているため、改良品種ではなく自然に変異したもの、それでも様々な色や形のサクラソウを見ることが出来ます。

花弁の形や色などは違いますが、全部「サクラソウ」です

・サクラソウ以外の自生地の希少植物

※埼玉県レッドデータブック2011 植物編から参照

・「田島ケ原サクラソウ自生地」の歴史とその価値

「田島ケ原サクラソウ自生地」は、大正9年(1920)、全国で初めて指定された天然記念物の一つです。植物学者であり、東京帝国大学教授であった三好学が、天然記念物の保存制度の創設に尽力するとともに、サクラソウ自生地の学術的意義を高く評価し、約100 年前に田島ケ原の天然記念物指定を実現しました。昭和27年(1952)には、国指定の特別天然記念物となり、令和4年(2022)にその指定から70周年を迎えました。
特別天然記念物とは、天然記念物の中で世界的に又は国家的に価値が特に高いもの、特に重要なものとされています。全国的に有名なものに、「トキ」、「阿寒湖のマリモ」、「屋久島のスギ」などがありますが、「田島ケ原サクラソウ自生地」も同様に全国を代表する特別天然記念物であり、有形文化財で言えば国宝に相当するものです。

写真

田島ケ原サクラソウ自生地の魅力

・国内有数の代表的な原野植物群落
・自生地が荒川流域という温暖な低湿地に形成
・現在まで、荒川流域のサクラソウを元に多様な品種が栽培されており、田島ケ原の
 サクラソウは遺伝資源として重要である。
・研究材料、生物資源、観光資源として高い価値がある
・首都圏の大都市近郊に位置し、交通の便が良く、調査・研究、見学、鑑賞に適している。

・サクラソウ存続のためには、データの収集及び分析、対策が必要

「100年後の君はどんな風景を見ているのだろう」。この問いの答えが、今日、目にすることの出来る「田島ケ原サクラソウ自生地」の姿よりも豊かで多様性に富んだものであってほしいというのが私たちの願いです。
専門家からは、急激な減少要因を正確に把握するためには、科学的データが不足していることが指摘されております。サクラソウが減少してしまった要因を総合的かつ科学的に把握するため、さいたま市では繁殖状態調査、自生地の水環境や栄養状態などの生育環境調査などの緊急調査を行い、サクラソウ自生地の保存活用に努めています。今そこにある危機を克服し、100年後に今日よりも素晴らしい自生地の姿を伝えていくために取組んでいるところです。

自生地の土壌分析調査のための作業風景

・寄附金の使いみち

令和4年度は目標を上回るたくさんのご支援をいただき、「田島ケ原サクラソウ自生地」の緊急調査及び維持管理のための費用の一部として活用させていただきました。100年先の未来に目を向けた「田島ケ原サクラソウ自生地」の再生のため、今年度も緊急調査を進めてまいります。令和4年度に引き続き全国のみなさまからのご支援をお願いします。

※ 目標金額に満たなかった場合も、目標金額を超えるご寄附をいただけた場合も、上記の事業に活用します。

埼玉大学教育学部 荒木祐二准教授からのメッセージ

さいたま市文化財調査専門員として、平成28年(2016)から田島ケ原サクラソウ自生地の保全事業に従事しています。専門分野は植物生態学や環境マネジメントで、サクラソウを取り巻く生態環境をどのように維持・再生すればよいか検討しています。
田島ケ原サクラソウ自生地は手つかずの自然ではありません。100年以上にわたり人々が積極的に保全し、活用してきた「文化財」です。かつては茅葺屋根などの原料になるオギやヨシを育て、収穫していた茅場でした。その営みが毎年繰り返され、早春に地表に光が射し込む環境が整うことで、サクラソウはこの土地に根付くようになりました。いまでは冬期にオギやヨシを刈り払い、草焼きをすることでサクラソウの芽吹きを促しています。この管理をやめてしまうと、サクラソウは野生絶滅してしまいます。
近年は地球温暖化の影響で自生地の乾燥化が進み、サクラソウの生育を妨げる植物が増えるなどして、サクラソウが減少しています。そこで環境の変化を把握するとともに、サクラソウの遺伝子を分析しながら、サクラソウが減少する原因を明らかにし、新たな再生方法を見出す研究に取り組んでいるところです。田島ケ原サクラソウ自生地は、本年に日本の未来に残したい「草原の里100選」に選ばれました。草原の共創資産としての価値が評価され、共生型社会の地域モデルになることが期待されています。
いまの田島ケ原サクラソウ自生地にかかわるすべての取り組みが、現代における文化的な営みとなります。サクラソウを守りたいと願う全国の皆様と共に、私たちの手で過去と未来の文化をつなげられたら望外の喜びです。郷土の文化財である田島ケ原サクラソウ自生地を再生し、その代表的な花であるサクラソウを絶滅から救うため、皆様のご支援をお願いします。さいたまの故郷を想うとき、野生のサクラソウが広がる景観を思い浮かべる。田島ケ原サクラソウ自生地が、そうした郷土の代表的な風景となることを願っています。

埼玉大学教育学部 荒木祐二准教授からのメッセージ

■さいたま市長 清水 勇人

「田島ケ原サクラソウ自生地」は、「特別天然記念物」に指定されており、サクラソウをはじめ、ノウルシやチョウジソウ等の希少種も多く約250種もの植物が自生する野草の宝庫です。
しかし、近年の自生地を取り巻く環境の変化によりサクラソウの株数が減少しており、さいたま市では減少原因の把握と対策を講じるため、緊急調査を行っています。この貴重な場所を絶滅の危機から守るため、皆様のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

写真

お礼の品一覧

  • 2023年12月20日 10:21

    ご支援いただき、ありがとうございました。

    多くの方からご支援いただけたこと、大変嬉しく思っております。
    温かいメッセージと共に、応援いただき本当にありがとうございました。
    いただいた寄附金は、本事業に大切に活用させていただきます。
    ぜひ引き続き見守っていただけますと幸いです。
    この度は、誠にありがとうございました。

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埼玉県さいたま市

さいたま市は、埼玉県南東部に位置する人口約134万人の政令指定都市です。
「SUUMO住みたい街ランキング2022関東版」では「大宮」が3位、「浦和」が5位、「さいたま新都心」が17位になるなど、住みやすい街として評価され、Jリーグ 浦和レッズと大宮アルディージャのホームタウンでもあり、熱いサポーターの存在で全国的に知られているところです。
また、「東日本の玄関口」大宮駅は全国有数の乗り入れ路線数を誇り、駅近くの鉄道博物館は世界中の鉄道ファンばかりでなく、多くの家族連れが訪れる人気施設です。
他にも、大宮盆栽博物館(2010年オープン)や岩槻人形博物館(2020年オープン)など、日本の伝統文化を体験できるスポットも注目されています。

  • GCFとは?

このプロジェクトへの応援メッセージ

  • 胡蝶蘭で部屋を明るくしたいと思っています。可愛いピンク系がありたがいです。花を応援しています。がんばってくださいね。

    2023年10月22日 23:26

  • 美しいサクラソウ公園は、会社の近くなんです!
    公園は広くて美しいだけでなく、犯罪などのトラブルも多いはずです。この寄付で、少しでも防犯に役立ててもらえれば幸いです。

    2023年10月3日 1:21

  • 職場がさいたま市です。自然も沢山あり、とても良いところなので応援致します。

    2023年9月27日 16:11

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